コラム記事 / 職種別に見るITエンジニアの年収

【2026年度版(令和8年度)】
ITエンジニアの平均年収は約610万円
|年収偏差値56.3・実質時給・地域差を解説

公開日: 2026-09-12 更新日: 2026-09-12 監修: DataLabo 編集部 カテゴリ: 職種別データ / 年収偏差値

「ITエンジニアは高年収」というイメージがある一方、「残業が多く、実質的な時給は見た目ほど高くない」という声もよく聞きます。本記事では、厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別データを使い、ITエンジニアの年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめて解説します。

DEFINITION / この記事で使う数字
「ITエンジニア」の統計上の区分
賃金構造基本統計調査の職種別統計には「ITエンジニア」という単一区分はなく、「システムコンサルタント・設計者」「ソフトウェア作成者」「その他の情報処理・通信技術者」の3区分に分かれています。本記事はこの3区分を労働者数で加重平均した値を使用します。全国平均(494万円)は当サイトの偏差値モデルの基準値(令和7年 賃金構造基本統計調査 結果の概況に基づく)であり、職種別データとは公表年が1年ずれている点にご留意ください。

第1章:ITエンジニアの推定年収は約610万円 — 偏差値約56.3

3区分(システムコンサルタント・設計者14.9万人、ソフトウェア作成者77.9万人、その他の情報処理・通信技術者34.3万人、合計127.2万人)を労働者数で加重平均すると、きまって支給する現金給与額は月額40.68万円、年間賞与その他特別給与額は121.70万円となり、年収は次のようになります。

区分きまって支給する現金給与額(月額)年間賞与推定年収
ITエンジニア(男女計、加重平均)40.68万円121.70万円約610万円
全国 一般労働者平均(男女計)34.06万円494万円

当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37)に当てはめると、年収610万円の偏差値は約56.3となり、全国平均をやや上回る水準です。

図1|ITエンジニアの推定年収と全国平均の比較
ESTIMATED ANNUAL INCOME — IT engineers vs. national average, R6 wage structure survey
ITエンジニア(男女計)610万円
全国 一般労働者平均494万円
ITエンジニアの推定年収は全国一般労働者平均の約1.23倍。偏差値では約56.3に相当します。
SOURCE:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」職種別統計(第1表)、企業規模計・一般労働者・男女計、3区分の労働者数加重平均。全国平均は令和7年 賃金構造基本統計調査 結果の概況。偏差値は当サイトのモデル(CV=0.37)による試算。

第2章:男女で見ても、相対的な位置は女性がわずかに高い

区分推定年収全国平均(同性別)年収偏差値
男性約634万円541万円約54.6
女性約511万円415万円約56.2

絶対額では男性(約634万円)が女性(約511万円)を大きく上回ります。ただし、それぞれの全国平均を基準に偏差値化すると、女性の方がわずかに高い水準(約56.2 vs 約54.6)になります。ITエンジニアは労働者の約80%(102.3万人)を男性が占める職種ですが、性別内での相対的な位置では、この職種を選んだ女性の方がやや高く評価される傾向が見えます。


第3章:都道府県別に見ると、千葉県が全国トップ

図2|ITエンジニアの実質時給、都道府県別の高低差
REAL HOURLY WAGE BY PREFECTURE — highest vs. lowest, R6 wage structure survey
時給偏差値時給
千葉県(全国最高)52.43,326円/h
東京都(3位)51.63,230円/h
全国平均50.03,051円/h
佐賀県(全国最低)42.22,175円/h
実質時給が最も高いのは千葉県(偏差値52.4・時給3,326円/h)で、東京都は3位(偏差値51.6・時給3,230円/h)。最も低い佐賀県(偏差値42.2・時給2,175円/h)との差は約1.5倍です。
SOURCE:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」都道府県別第3表、3区分の労働者数加重平均・男女計。診断結果には反映していない参考値です。

東京都が1位ではなく千葉県が全国トップという結果は意外に感じるかもしれません。東京都の労働者数は約70.6万人と突出して多く(全国の過半数)、母数の大きさが平均値を押し下げている可能性がある一方、千葉県は労働者数約1.5万人と少なく、特定の高年収企業の影響を受けやすい点にも留意が必要です。


第4章:額面が高くても、残業次第で実質時給は変わる

ITエンジニアの月間超過実労働時間(残業)は全国平均で12時間です。額面年収が同業種内で高い方でも、残業時間が多ければ実質の時給は下がります。当サイトの「時給偏差値ラボ」では、額面年収・月間残業時間・年間休日数を入力すると、残業を加味した実質時給が同じITエンジニアの中で偏差値いくつかを診断できます。

ITエンジニアの実質時給を診断する → 時給偏差値チェッカー(ITエンジニア版・約1分)


第5章:あなたの年収偏差値も診断してみましょう

あなたの年収偏差値を診断する → 年収偏差値ラボチェッカー(平均値版・約1分)

業種を選ぶ際に近い分類が見当たらない場合は、「情報通信業」など近しい業種を選び、参考値としてご覧ください。


第6章:まとめ — 額面の高さと、実質時給は別の指標

ITエンジニアの推定年収は約610万円(男女計)で、全国平均494万円に対する偏差値は約56.3でした。男女別・都道府県別に見ても一様ではなく、額面年収の高さだけでなく、残業時間を加味した実質時給という視点を持つことで、より正確に自分の立ち位置を把握できます。


よくある質問

Q. ITエンジニアの年収偏差値はいくつですか?
令和6年賃金構造基本統計調査(職種別)によると、ITエンジニア(システムコンサルタント・設計者、ソフトウェア作成者、その他の情報処理・通信技術者の労働者数加重平均、企業規模計・一般労働者、男女計)の推定年収は約610万円です。全国の一般労働者平均494万円を基準にすると、年収偏差値は約56.3に相当します。
Q. ITエンジニアの年収は男女で差がありますか?
絶対額では男性が約634万円、女性が約511万円です。それぞれの全国平均(男性541万円・女性415万円)を基準に偏差値化すると、男性は約54.6、女性は約56.2となり、相対的な位置では女性の方がわずかに高くなります。
Q. ITエンジニアの年収は都道府県によって差がありますか?
はい。令和6年賃金構造基本統計調査の都道府県別データでは、実質時給が最も高いのは千葉県(偏差値52.4・時給約3,326円/h)で、神奈川県(約3,252円/h)、東京都(偏差値51.6・時給約3,230円/h・3位)と続きます。最も低いのは佐賀県(偏差値42.2・時給約2,175円/h)です。
Q. ITエンジニアの実質時給はどのくらいですか?
月間の超過実労働時間(残業)は全国平均で12時間です。額面年収が高くても残業が多いと実質時給は下がるため、当サイトの「時給偏差値ラボ」で残業を加味した診断ができます。

編集部より
DataLabo 編集部
年収偏差値ラボ(DataLabo)編集部は、厚生労働省などの公的統計のみを一次出典として、年収・資産・退職金の偏差値を解説しています。本記事は令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別統計(第1表・都道府県別第3表)を一次出典とし、当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37、上限90)で試算した参考値です。記事中の「実質時給」の定義・計算式はこちらの解説ページをご覧ください。
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