コラム記事 / 職種別に見る看護師の年収

【2026年度版(令和8年度)】
看護師の平均年収は約506万円
|年収偏差値50.7・実質時給・地域差を解説

公開日: 2026-09-12 更新日: 2026-09-12 監修: DataLabo 編集部 カテゴリ: 職種別データ / 年収偏差値

「看護師は激務のわりに給料が安い」という声を聞くことがあります。実際のところ、令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別データで見ると、看護師の年収は全国平均とほぼ同水準です。ただし、男女別・都道府県別に見ると、単純な平均値だけでは見えてこない構造が浮かび上がります。本記事では、看護師(准看護師を含む)の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめて解説します。

DEFINITION / この記事で使う数字
職種(小分類)別データとは
賃金構造基本統計調査には、具体的な職種ごとに賃金を集計した「職種(小分類)」という統計表(第1表)があります。本記事は「看護師」「准看護師」の2区分を、それぞれの労働者数で加重平均した値を使用します。全国平均(494万円)は当サイトの偏差値モデルの基準値(令和7年 賃金構造基本統計調査 結果の概況に基づく)であり、職種別データとは公表年が1年ずれている点にご留意ください。

第1章:看護師の推定年収は約506万円 — 全国平均とほぼ同水準

職種別データによると、看護師(所定内給与額 月額32.96万円)と准看護師(同27.37万円)を労働者数(看護師約90.5万人・准看護師約13.9万人)で加重平均すると、きまって支給する現金給与額は月額35.43万円、年間賞与その他特別給与額は80.90万円となります。これを年収に換算すると次のようになります。

区分きまって支給する現金給与額(月額)年間賞与推定年収
看護師・准看護師(男女計、加重平均)35.43万円80.90万円約506万円
全国 一般労働者平均(男女計)34.06万円494万円

当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37)に当てはめると、年収506万円の偏差値は約50.7となり、全国平均とほぼ同じ水準です。


第2章:絶対額は男性が上、しかし偏差値は女性が上回る

看護師・准看護師のデータを男女別に見ると、次のようになります。

区分推定年収全国平均(同性別)年収偏差値
男性約520万円541万円約49.0
女性約504万円415万円約55.8
POINT / 絶対額と偏差値の逆転
絶対額では男性(約520万円)がわずかに女性(約504万円)を上回っています。しかし、それぞれの全国平均(男性541万円・女性415万円)を基準に偏差値化すると、男性は約49.0で全国平均をやや下回り、女性は約55.8で全国平均を上回ります。看護師は女性が多数(労働者約93.2万人、全体の約89%)を占める職種であり、「その性別の中での位置」で見ると、女性看護師の方が相対的に高い評価水準にあると言えます。

第3章:都道府県別に見ると、大阪・東京が上位

看護師の実質時給を都道府県別に見ると、次のような結果になりました。

図1|看護師の実質時給、都道府県別の高低差
REAL HOURLY WAGE BY PREFECTURE — highest vs. lowest, R6 wage structure survey
時給偏差値時給
大阪府(全国最高)53.62,968円/h
東京都(2位)53.22,925円/h
全国平均50.02,615円/h
鹿児島県(全国最低)44.32,059円/h
実質時給が最も高いのは大阪府(偏差値53.6・時給2,968円/h)で、東京都(偏差値53.2・時給2,925円/h)はわずかに次ぐ2位。最も低い鹿児島県(偏差値44.3・時給2,059円/h)との差は約1.4倍です。
SOURCE:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」都道府県別第3表、看護師・准看護師(労働者数加重平均)・男女計。診断結果には反映していない参考値です。

看護師の給与は診療報酬制度を通じて全国的に一定の基準がある一方、都市部と地方で約1.4倍の実質時給差が生じています。なお、看護師の「きまって支給する現金給与額」には夜勤手当等の各種手当が含まれており、これが残業代とどの程度重なっているかは統計上分離されていないため、実質時給の絶対値には一定の幅を持って捉える必要があります。


第4章:額面年収だけでは分からない、夜勤・残業の実態

看護師の月間超過実労働時間(残業)は全国平均で約5.7時間となっていますが、これは日勤ベースの残業時間であり、夜勤による生活リズムへの影響までは反映されていません。当サイトの「時給偏差値ラボ」では、額面年収・月間残業時間・年間休日数を入力すると、残業を加味した実質時給が同じ看護師の中で偏差値いくつかを診断できます。

看護師の実質時給を診断する → 時給偏差値チェッカー(看護師版・約1分)


第5章:あなたの年収偏差値も診断してみましょう

今回ご紹介した看護師の数字は、あくまで職種別の集計値です。ご自身の年齢・学歴・企業規模・都道府県まで含めた偏差値は、診断ツールで確認できます。

あなたの年収偏差値を診断する → 年収偏差値ラボチェッカー(平均値版・約1分)

業種を選ぶ際に近い分類が見当たらない場合は、「医療,福祉」など近しい業種を選び、参考値としてご覧ください。


第6章:まとめ — 平均並みの年収の裏にある男女差・地域差

看護師(准看護師含む)の推定年収は約506万円(男女計)で、全国平均494万円に対する偏差値は約50.7とほぼ平均並みでした。しかし男女別に見ると絶対額は男性が上でも、相対的な位置は女性の方が高いという逆転現象があり、都道府県別に見ても大阪・東京と地方とで約1.4倍の差がありました。平均だけを見ていては気づきにくい構造が、属性を分けることで見えてきます。


よくある質問

Q. 看護師の年収偏差値はいくつですか?
令和6年賃金構造基本統計調査(職種別)によると、看護師・准看護師(企業規模計・一般労働者、労働者数加重平均)の推定年収は男女計で約506万円です。全国の一般労働者平均494万円を基準にすると、年収偏差値は約50.7とほぼ平均並みです。
Q. 看護師の年収は男女で差がありますか?
絶対額では男性が約520万円、女性が約504万円とわずかに男性が上回ります。しかし、それぞれの全国平均(男性541万円・女性415万円)を基準に偏差値化すると、男性は約49.0、女性は約55.8となり、順位が逆転します。看護師という職種の中で見ると、女性の方が相対的に高い水準にあることを示しています。
Q. 看護師の年収は地域によって差がありますか?
はい。令和6年賃金構造基本統計調査の都道府県別データでは、実質時給が最も高いのは大阪府(偏差値53.6・時給約2,968円/h)、次いで東京都(偏差値53.2・時給約2,925円/h)、京都府(約2,903円/h)です。最も低いのは鹿児島県(偏差値44.3・時給約2,059円/h)で、都市部と地方で一定の差があります。
Q. 看護師と准看護師は同じ扱いですか?
いいえ、統計上は別区分です。看護師(所定内給与額32.96万円、労働者約90.5万人)と准看護師(所定内給与額27.37万円、労働者約13.9万人)は賃金水準が異なるため、本記事では労働者数で加重平均した合算値を使用しています。

編集部より
DataLabo 編集部
年収偏差値ラボ(DataLabo)編集部は、厚生労働省などの公的統計のみを一次出典として、年収・資産・退職金の偏差値を解説しています。本記事は令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別統計(第1表・都道府県別第3表)を一次出典とし、当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37、上限90)で試算した参考値です。記事中の「実質時給」の定義・計算式はこちらの解説ページをご覧ください。
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