【2026年度版(令和8年度)】
医師の平均年収は約1,338万円
|年収偏差値90(上限)・実質時給・地域差を解説
「医師は高年収」というイメージは、多くの方が共有していると思います。しかし、その年収を全国平均と比べて偏差値で表すと具体的にどのくらいの水準なのか、また都道府県によってどれほど差があるのかまで知っている方は多くありません。本記事では、厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別データを使い、医師の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめて解説します。
賃金構造基本統計調査には、産業別・企業規模別の集計とは別に、「医師」「看護師」「研究者」など具体的な職種ごとに賃金を集計した表(第1表)があります。本記事はこの令和6年 職種別データを使用します。全国平均(494万円)は当サイトの偏差値モデルの基準値(令和7年 賃金構造基本統計調査 結果の概況に基づく)であり、職種別データとは公表年が1年ずれている点にご留意ください。
第1章:「医師は高年収」を、数字で正確に見る
当サイトの診断ツール(01〜06)は、業種・企業規模・都道府県・学歴などの属性から年収偏差値を算出しています。しかし「医療業」を選んでも、その中で医師なのか、看護師なのか、事務職なのかまでは分かりません。医師のような資格職種の年収を正確に知るには、業種別ではなく職種別のデータが必要です。
厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査には、こうした具体的な職種ごとに賃金を集計した「職種(小分類)」という統計表があります。今回はこのデータを使い、医師の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめてみます。
第2章:医師の推定年収は約1,338万円 — 偏差値は上限の90
職種別データによると、医師(企業規模計・一般労働者、男女計)の所定内給与額は月額91.16万円、きまって支給する現金給与額は月額102.59万円、年間賞与その他特別給与額は106.93万円でした。これを年収に換算すると、次のようになります。
| 区分 | きまって支給する現金給与額(月額) | 年間賞与 | 推定年収 |
|---|---|---|---|
| 医師(男女計) | 102.59万円 | 106.93万円 | 約1,338万円 |
| 全国 一般労働者平均(男女計) | 34.06万円 | ― | 494万円 |
当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37)に当てはめると、年収1,338万円のzスコアは約4.6となり、計算上の偏差値は約96になります。ただし当サイトの診断ツールは偏差値の表示を上限90としているため、実際の画面では「偏差値90」と表示されます。
第3章:男女で見ても、偏差値はどちらも90に張り付く
医師のデータを男女別に見ると、次のようになります。
| 区分 | きまって支給する現金給与額(月額) | 年間賞与 | 推定年収 | 全国平均(同性別) |
|---|---|---|---|---|
| 男性 | 110.55万円 | 122.43万円 | 約1,449万円 | 541万円 |
| 女性 | 81.14万円 | 65.16万円 | 約1,039万円 | 415万円 |
第4章:都道府県別に見ると、東京が全国最下位という逆説
医師の年収は都道府県によっても大きく異なります。令和6年 賃金構造基本統計調査の都道府県別データ(実質時給ベース、超過労働時間を含む)で見ると、次のような結果になりました。
東京都が最下位となる背景には、「医師の地域偏在」という日本の医療政策でよく知られた実態があります。地方は慢性的な医師不足のため、病院が高待遇を提示してでも医師を確保しようとする一方、東京は医学部・大学病院・研修病院が集中し医師の供給が相対的に厚いため、給与の交渉力が弱まりやすいとされています。実際、東京の医師の労働者数は約4.3万人と47都道府県中最大で、供給量の多さが裏付けられます。
ただし、この統計は勤務医(雇用者)のみが対象で、開業医は含まれません。また岩手県の労働者数は約150人と相対的に少なく、外れ値の影響を受けやすい点にも留意が必要です。
第5章:額面年収だけでは分からない「当直」の負荷
ここまで見てきた年収は、額面上の数字です。しかし医師の勤務実態を語るうえで欠かせないのが、当直をはじめとする残業時間です。令和6年のデータでは、医師の月間超過実労働時間(残業・当直等を含む)は全国平均で19時間となっています。
額面年収が同じでも、残業時間が多ければ「実質の時給」は下がります。当サイトの「時給偏差値ラボ」では、額面年収・月間残業時間・年間休日数を入力すると、残業を加味した実質時給が同じ医師の中で偏差値いくつかを診断できます。
医師の実質時給を診断する → 時給偏差値チェッカー(医師版・約1分)
第6章:あなたの年収偏差値も診断してみましょう
今回ご紹介した医師の数字は、あくまで職種別の集計値です。ご自身の年齢・学歴・企業規模・都道府県まで含めた偏差値は、診断ツールで確認できます。
あなたの年収偏差値を診断する → 年収偏差値ラボチェッカー(平均値版・約1分)
業種を選ぶ際に近い分類が見当たらない場合は、「医療,福祉」など近しい業種を選び、参考値としてご覧ください。
PR医師の転職・キャリアを考える方向けの参考リンク
第7章:まとめ — 高年収でも、地域と当直の実態は一様ではない
医師の推定年収は約1,338万円(男女計)で、全国平均494万円に対する偏差値は計算上96、表示上は上限の90でした。男女とも上限に達するほど高い水準である一方、都道府県別に見ると東京が全国最下位という、イメージとは逆の実態も見えてきました。額面の高さだけでなく、当直を含む実質時給という視点を持つことで、より立体的に「医師の年収」を捉えることができます。
第8章:よくある質問
年収偏差値ラボ(DataLabo)編集部は、厚生労働省などの公的統計のみを一次出典として、年収・資産・退職金の偏差値を解説しています。本記事は令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別統計(第1表・都道府県別第3表)を一次出典とし、当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37、上限90)で試算した参考値です。記事中の「実質時給」の定義・計算式はこちらの解説ページをご覧ください。
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