コラム記事 / 職種別に見る建築・土木技術者の年収

【2026年度版(令和8年度)】
建築・土木技術者の平均年収は約622万円
|年収偏差値57.0・実質時給・地域差を解説

公開日: 2026-09-12 更新日: 2026-09-12 監修: DataLabo 編集部 カテゴリ: 職種別データ / 年収偏差値

建設業界の人手不足はしばしば話題になりますが、実際の年収水準はどの程度なのでしょうか。本記事では、厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別データを使い、建築・土木技術者の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめて解説します。

DEFINITION / この記事で使う数字
「施工管理」は統計区分にない
賃金構造基本統計調査の職種別統計に「施工管理」という区分は存在しません。統計上最も近いのは「建築技術者」(41.3万人)「土木技術者」(30.9万人)で、これは施工管理技士に限らず設計者等も含む技術者区分です。本記事ではこの2区分を労働者数で加重平均した値を使用します。全国平均(494万円)は当サイトの偏差値モデルの基準値(令和7年 賃金構造基本統計調査 結果の概況に基づく)であり、職種別データとは公表年が1年ずれている点にご留意ください。

第1章:建築・土木技術者の推定年収は約622万円 — 偏差値57.0

建築技術者と土木技術者を労働者数で加重平均すると、きまって支給する現金給与額は月額42.21万円、年間賞与その他特別給与額は115.85万円となり、年収は次のようになります。

区分きまって支給する現金給与額(月額)年間賞与推定年収
建築・土木技術者(男女計、加重平均)42.21万円115.85万円約622万円
全国 一般労働者平均(男女計)34.06万円494万円

当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37)に当てはめると、年収622万円の偏差値は約57.0となり、全国平均を上回る水準です。


第2章:男女で見ると

区分推定年収全国平均(同性別)年収偏差値
男性約640万円541万円約54.9
女性約471万円415万円約53.6

労働者数は男性が約6.5万人、女性が約0.7万人で、男性が多数を占める職種です。男女とも全国平均をやや上回る水準にあります。


第3章:都道府県別に見ると、三重が上位

図1|建築・土木技術者の実質時給、都道府県別の高低差
REAL HOURLY WAGE BY PREFECTURE — highest vs. lowest, R6 wage structure survey
偏差値時給
三重県(全国最高)53.73,317円/h
全国平均50.02,916円/h
青森県(全国最低)42.92,152円/h
実質時給が最も高いのは三重県(偏差値53.7・時給約3,317円/h)、最も低いのは青森県(偏差値42.9・時給約2,152円/h)です。
SOURCE:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」都道府県別第3表、建築技術者・土木技術者の労働者数加重平均・男女計。診断結果には反映していない参考値です。

第4章:残業を加味した実質時給で見る負担

建築・土木技術者の月間超過実労働時間(残業)は全国平均で約14.4時間です(建築技術者17時間、土木技術者11時間)。当サイトの「時給偏差値ラボ」では、額面年収・月間残業時間・年間休日数を入力すると、残業を加味した実質時給が同じ建築・土木技術者の中で偏差値いくつかを診断できます。

建築・土木技術者の実質時給を診断する → 時給偏差値チェッカー(建築・土木技術者版・約1分)


第5章:あなたの年収偏差値も診断してみましょう

あなたの年収偏差値を診断する → 年収偏差値ラボチェッカー(平均値版・約1分)

業種を選ぶ際に近い分類が見当たらない場合は、「建設業」など近しい業種を選び、参考値としてご覧ください。


第6章:まとめ — 「施工管理」という名前は統計にない

建築・土木技術者の推定年収は約622万円(男女計)で、全国平均494万円に対する偏差値は約57.0でした。「施工管理」という通俗的な呼び方は統計区分には存在せず、正確には「建築技術者」「土木技術者」という区分で捉える必要があります。年収の実態を語るときは、どの統計のどの区分かを意識することが大切です。


よくある質問

Q. 建築・土木技術者の年収偏差値はいくつですか?
令和6年賃金構造基本統計調査(職種別)によると、建築技術者・土木技術者(労働者数加重平均、企業規模計・一般労働者、男女計)の推定年収は約622万円です。全国の一般労働者平均494万円を基準にすると、年収偏差値は約57.0に相当します。
Q. 「施工管理」という統計区分はありますか?
いいえ、存在しません。統計上最も近いのは「建築技術者」「土木技術者」で、これは施工管理技士に限らず設計者等も含む技術者区分です。本記事ではこの2区分を正式名称として使用しています。
Q. 建築・土木技術者の残業時間はどのくらいですか?
月間の超過実労働時間(残業)は全国平均で約14.4時間です。建築技術者が17時間、土木技術者が11時間と、区分によって差があります。
Q. 建築・土木技術者の年収は都道府県によって差がありますか?
はい。令和6年賃金構造基本統計調査の都道府県別データでは、実質時給が最も高いのは三重県(約3,317円/h)、最も低いのは青森県(約2,152円/h)です。

編集部より
DataLabo 編集部
年収偏差値ラボ(DataLabo)編集部は、厚生労働省などの公的統計のみを一次出典として、年収・資産・退職金の偏差値を解説しています。本記事は令和6年 賃金構造基本統計調査の職種別統計(第1表・都道府県別第3表)を一次出典とし、当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37、上限90)で試算した参考値です。記事中の「実質時給」の定義・計算式はこちらの解説ページをご覧ください。
関連記事

年収偏差値(平均値版)へ戻る | 時給偏差値(建築・土木技術者版)へ戻る | コラム一覧へ戻る