OECD × HENSACHI — 日本の国際的な賃金ポジション

日本の平均年収 OECD偏差値 44.5 — 34ヵ国中25位、G7最下位の現在地

2026.05.25 データラボ(DataLabo) OECD Average Annual Wages 2024

1. 日本の年収を「世界の偏差値」で見る

年収偏差値ラボでは、日本国内の年収を偏差値で可視化しています。では、日本という国自体を OECD 34ヵ国の中で偏差値化すると、どうなるでしょうか。

OECD が公表する「平均年間賃金」(Average Annual Wages、購買力平価 USD 換算)を使い、34ヵ国を1つのクラスと見なして偏差値を算出しました。

RANK
25位
OECD 34ヵ国中
HENSACHI
44.5
OECD平均以下
100ヵ国中
71位
相当(34ヵ国→100換算)
DATA
日本 $49,446 / OECD平均 $57,588

OECD「Average Annual Wages」2024年データ(USD PPP)。日本の平均年間賃金は$49,446で、OECD 34ヵ国の平均$57,588を約$8,100下回ります。偏差値は44.5、34ヵ国中25位。100ヵ国のクラスに換算すると71位相当の位置です。

2. OECD 34ヵ国 — 全ランキングと偏差値

OECD 平均年間賃金ランキング(2024年 USD PPP)
Average annual wages, 34 OECD countries — rank, hensachi, per 100
国名
USD
偏差値
100人中
1. Luxembourg
94,447
69.8
2位
2. Iceland
89,947
67.2
4位
3. Switzerland
87,468
65.8
5位
4. United States
82,933
63.3
8位
5. Belgium
76,109
59.5
16位
11. Germany
69,433
55.7
22位
12. Canada
69,417
55.7
22位
13. UK
63,691
52.5
29位
16. France
60,608
50.8
33位
23. Italy
51,019
45.4
56位
24. S. Korea
50,947
45.4
56位
25. 日本
49,446
44.5
71位
26. Latvia
45,567
42.4
77位
30. Czech Rep.
38,489
38.4
88位
34. Mexico
20,433
28.3
98位
日本($49,446)は OECD 34ヵ国中 25位。G7 では最下位、韓国($50,947)にも約$1,500差で下回っています。偏差値44.5は「OECD の平均より下」を意味します。100ヵ国換算で71位相当 — 上位30%に入れていません。
出典:OECD「Average Annual Wages」2024年データ(USD PPP, current prices)。Wikipedia "List of countries by average wage" 経由で取得。

3. G7 の中の日本 — 7ヵ国で見る偏差値

OECD 全体では34ヵ国の中の1つですが、G7(主要先進7ヵ国)に絞ると、日本の位置はさらに際立ちます。

G7 平均年間賃金ランキング(2024年 USD PPP)
Average annual wages, G7 countries — rank, hensachi, per 100
国名
USD
偏差値
100人中
1. United States
82,933
63.3
8位
2. Germany
69,433
55.7
22位
3. Canada
69,417
55.7
22位
4. United Kingdom
63,691
52.5
29位
5. France
60,608
50.8
33位
6. Italy
51,019
45.4
56位
7. 日本
49,446
44.5
71位
G7 のトップ(米国 $82,933)と日本($49,446)の差は $33,487(約500万円)。偏差値50を超えているのは上位5ヵ国で、日本とイタリアだけが OECD 平均以下です。
出典:OECD「Average Annual Wages」2024年データ(USD PPP)。偏差値は OECD 34ヵ国基準で算出。

4. 34年間、ほぼ横ばいの異常

日本の OECD 平均賃金の推移を見ると、最も衝撃的な事実が浮かび上がります。

【データ】日本の OECD 平均年間賃金の推移(USD PPP)

2000年:$50,109
2010年:$49,375
2020年:$50,712
2024年:$49,446

出典:OECD「Average Annual Wages」/ Trading Economics

日本の OECD 平均年間賃金の推移
Japan's average annual wages 2000→2024, USD PPP
2000
$50,109
2010
$49,375
2020
$50,712
2024
$49,446
24年間で $49,000〜$51,000 の範囲を上下しただけ。2000年と2024年を比較すると -$663(-1.3%)。実質的にゼロ成長です。
出典:OECD「Average Annual Wages」/ Trading Economics。USD PPP。

同じ期間に他の OECD 諸国の賃金は大きく伸びています。米国は2000年時点で約$55,000だったものが2024年には$82,933に達しました。韓国に至っては、2000年代前半にはまだ日本を大きく下回っていたのが、2024年には$50,947と日本を追い抜きました。

INSIGHT
日本は「下がった」のではなく「止まった」

日本の賃金は下落したのではなく、他国が上昇する中で横ばいを続けた結果、相対順位が下がりました。1990年代には OECD 上位10位圏内にいた日本が、2024年には25位まで後退しています。偏差値で言えば、55前後から44.5へ下落した計算です。

5. 韓国との逆転 — 何が起きたのか

日本にとって最も象徴的な変化は、韓国との逆転です。

2024年のデータでは、韓国 $50,947 に対して日本 $49,446。約 $1,500(約22万円)の差で韓国が日本を上回っています。

両国の OECD 偏差値を比較すると:

偏差値の差はわずか0.9ポイント。しかし、かつて日本が明確に上位にいた時代からの変化を考えると、この逆転は構造的な停滞の結果です。

韓国は急速な賃金上昇で追い上げました。日本は横ばいのまま追い抜かれました。「落ちた」のではなく「動かなかった」。これが偏差値44.5の正体です。

6. 国際偏差値と国内偏差値 — 2つの座標系

ここで重要なのは、OECD 偏差値(国際)と年収偏差値ラボの偏差値(国内)は別の座標系であるという点です。

OECD 偏差値(国際)年収偏差値ラボ(国内)
比較対象OECD 34ヵ国の平均賃金日本国内の同属性労働者
基準各国の全労働者平均性別・年齢・業種・規模・学歴・都道府県
日本の位置偏差値 44.5(平均以下)個人により異なる
意味日本という国の国際的な賃金水準あなた個人の国内での相対位置

日本国内で偏差値60を取っている人でも、国際比較では「偏差値44.5の国の中での上位」ということになります。国内偏差値が高くても、そのベースとなる日本全体の水準が OECD 平均を下回っているという構造を理解しておく必要があります。

まず、国内での自分の位置を知る
年収偏差値を診断 → 手取り偏差値を診断 →
令和7年 賃金構造基本統計調査に基づく国内偏差値を無料診断。OECD の中の日本、その日本の中のあなたの位置。

7. 偏差値 44.5 を知った上で

日本の OECD 平均年収偏差値は 44.5。34ヵ国中25位。100ヵ国換算で71位相当。G7 最下位。韓国にも逆転されている。

これは国家レベルのデータであり、個人が直接変えられる数字ではありません。しかし、自分がいる国の国際的な位置を知ることは、キャリアの選択肢を広げる視点になります。

国際偏差値と国内偏差値、2つの座標系で自分の位置を知ること。それがデータに基づくキャリア設計の出発点です。

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