コラム記事 / 職種別に見る士業の年収

【2026年度版(令和8年度)】
公認会計士・税理士の年収偏差値は?
令和7年データで見る「士業」の実態

公開日: 2026-08-28 更新日: 2026-08-28 監修: DataLabo 編集部 カテゴリ: 職種別データ / 年収偏差値

年収偏差値ラボの診断ツールは、業種・企業規模・都道府県などの属性から年収を算出しています。しかし「公認会計士」「税理士」のような資格職種そのものの年収は、業種の入力だけでは見えてきません。本記事では、令和7年 賃金構造基本統計調査の職種別データを使い、公認会計士・税理士の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめて解説します。あわせて、同じ「士業」でも弁護士がこの統計に登場しない理由もご紹介します。

DEFINITION / この記事で使う数字
職種(特掲)別データとは
賃金構造基本統計調査には、産業別・企業規模別の集計とは別に、「公認会計士,税理士」「医師」「看護師」など約130の具体的な職種ごとに賃金を集計した表(第7表)があります。本記事はこの職種別データを使用します。

第1章:「業種」だけでは見えない、資格職種の年収

当サイトの診断ツール(01〜06)は、業種・企業規模・都道府県・学歴などの属性から年収偏差値を算出しています。しかし、たとえば「情報通信業」を選んでも、その中で経理を担当しているのか、エンジニアなのかまでは分かりません。公認会計士や税理士のような資格職種は、業種を横断して存在するため、通常の入力項目では正確な比較ができないのです。

令和7年 賃金構造基本統計調査には、こうした具体的な職種ごとに賃金を集計した「職種(特掲)」という別の統計表があります。今回はこのデータを使い、公認会計士・税理士の年収を当サイトの偏差値モデルに当てはめてみます。


第2章:公認会計士・税理士の年収は、全国平均よりどれくらい高いか

職種別データによると、公認会計士・税理士(企業規模10人以上・一般労働者、男女計)の所定内給与額は月額533.9千円、年間賞与その他特別給与額は125.2万円でした。これを年収に換算すると、次のようになります。

区分所定内給与額(月額)年間賞与推定年収
公認会計士,税理士(男女計)533.9千円125.2万円約766万円
全国 一般労働者平均(男女計)340.6千円494万円

当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37、標準偏差約182.8万円)に当てはめると、年収766万円の偏差値は約65(上位7%程度)に相当します。全国平均を大きく上回る水準であることが分かります。

図1|公認会計士・税理士の推定年収と全国平均の比較
ESTIMATED ANNUAL INCOME — accountants & tax accountants vs. national average, R7 wage structure survey
全国 一般労働者平均494万円
公認会計士,税理士(男女計)766万円
公認会計士・税理士の推定年収は全国一般労働者平均の約1.55倍。当サイトの偏差値モデルでは偏差値約65(上位7%程度)に相当します。
SOURCE:厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」職種別統計(第7表)、企業規模計・一般労働者・男女計。全国平均は同調査 結果の概況(男女計・全雇用形態ミックス)。偏差値は当サイトのモデル(CV=0.37)による試算。

第3章:男女で見ると、絶対額と相対的な位置が逆転する

公認会計士・税理士のデータを男女別に見ると、次のようになります。

区分所定内給与額(月額)年間賞与推定年収全国平均(同性別)
男性557.9千円133.9万円約803万円541万円
女性462.1千円99.6万円約654万円415万円

絶対額では男性(約803万円)が女性(約654万円)を約150万円上回っています。ただし、それぞれの全国平均(男性541万円・女性415万円)を基準に偏差値化すると、結果が変わります。

POINT / 絶対額と偏差値の逆転
男性の年収偏差値は約63(803万円 vs 全国男性541万円)、女性の年収偏差値は約66(654万円 vs 全国女性415万円)です。絶対額は男性の方が高いものの、「自分の性別の中でどれだけ抜きん出ているか」という相対的な位置では、女性の方がわずかに高くなります。これは、公認会計士・税理士という職種の中では、全国平均で見られる男女間の賃金差ほど大きな差が付いていないことを示しています。

第4章:年齢が上がるほど、給与はどう変わるか

同じ職種別データには年齢階級別の内訳もあります。公認会計士・税理士(男性)の所定内給与額は、年齢とともに次のように上昇します。

図2|公認会計士・税理士(男性)の年齢別 所定内給与額
CONTRACTUAL MONTHLY EARNINGS BY AGE — male accountants & tax accountants, R7 wage structure survey
30〜34歳46.3万円/月
35〜39歳49.9万円/月
40〜44歳59.0万円/月
45〜49歳65.2万円/月
30代前半から40代後半にかけて、所定内給与額は月46.3万円→65.2万円と、約1.4倍に上昇しています。経験年数を積むほど昇給幅が大きい職種であることがうかがえます。
SOURCE:厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」職種別統計(第7表)、企業規模計・一般労働者・男性・年齢階級別。

この数値はあくまで公認会計士・税理士という職種の内部での年齢による変化を示したものです。全国平均は年齢層ごとに雇用形態の構成比が異なるため、単純な年齢間比較は行っていません。


第5章:なぜ「弁護士」はこの統計に出てこないのか

士業といえば弁護士を思い浮かべる方も多いと思いますが、令和7年賃金構造基本統計調査の職種別(特掲)一覧を確認しても、弁護士の項目は見つかりません。

なぜ対象外なのか
賃金構造基本統計調査は、事業所に雇用されている労働者を対象にした調査です。弁護士は法律事務所の共同経営者(パートナー)や個人開業の形で働くケースが多く、雇用契約に基づく「賃金」という形で捉えにくい働き方が中心になります。そのため、この調査からは弁護士の年収を算出できません。同じ理由で、公認会計士・税理士についても、パートナーとして経営に参画する層の所得は反映されていない可能性があります。

推測でそれらしい数字を作ることはできますが、当サイトは公的統計に基づかない数値を掲載しない方針のため、弁護士の年収偏差値は算出せず、「データが存在しない」という事実そのものをお伝えします。


第6章:あなたの年収偏差値も診断してみましょう

今回ご紹介した公認会計士・税理士の数字は、あくまで職種別の集計値です。ご自身の年齢・学歴・企業規模・都道府県まで含めた偏差値は、無料の診断ツールで確認できます。

あなたの年収偏差値を診断する → 年収偏差値チェッカー(平均値版・約1分)

業種を選ぶ際に近い分類が見当たらない場合は、「学術研究、専門・技術サービス業」など近しい業種を選び、参考値としてご覧ください。

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第7章:まとめ — 職種で見える、業種だけでは分からない年収差

公認会計士・税理士の推定年収は約766万円(男女計)で、全国平均494万円に対する年収偏差値は約65でした。男女別に見ると絶対額は男性が上回るものの、それぞれの性別内での相対的な位置では女性がわずかに高いという、絶対額だけを見ていては気づきにくい構造も見えてきました。

一方で、弁護士のようにこの統計自体に登場しない職種もあります。年収の実態を語るときは、「どの統計の、どの区分の数字か」を意識することが、数字を正しく読むための第一歩です。


第8章:よくある質問

Q. 公認会計士・税理士の年収偏差値はいくつですか?
令和7年賃金構造基本統計調査(職種別)によると、公認会計士・税理士(企業規模計・一般労働者)の推定年収は男女計で約766万円です。全国の一般労働者平均494万円を基準にすると、年収偏差値は約65(上位7%程度)に相当します。
Q. 弁護士の年収偏差値はどうなりますか?
弁護士は、令和7年賃金構造基本統計調査の職種別(特掲)一覧には含まれていません。同調査は雇用されている労働者を対象としており、法律事務所の共同経営者(パートナー)や個人開業の弁護士など、雇用契約に基づかない働き方が多い弁護士については、この統計から年収を算出できません。
Q. 公認会計士と税理士は別々に集計されていますか?
いいえ、令和7年賃金構造基本統計調査の職種別統計では「公認会計士,税理士」として1つの区分にまとめて集計されており、資格ごとの内訳は公表されていません。
Q. 男女で年収に差はありますか?
絶対額では男性が約803万円、女性が約654万円と男性の方が高くなっています。ただし、それぞれの全国平均(男性541万円・女性415万円)を基準に偏差値化すると、男性は約63、女性は約66となり、自分の性別の中での相対的な位置では女性の方がやや高い水準です。

編集部より
DataLabo 編集部
年収偏差値ラボ(DataLabo)編集部は、厚生労働省などの公的統計のみを一次出典として、年収・資産・退職金の偏差値を解説しています。本記事は令和7年 賃金構造基本統計調査の職種別統計(第7表)を一次出典とし、当サイトの偏差値モデル(全国平均494万円、CV=0.37)で試算した参考値です。弁護士のようにデータが存在しない職種については、推測値を作らず「対象外」であることを明記しています。
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